愛猫物語

私の宝物への想いをつらつらと書いていきます。

リンパ腫

びーちゃんがリンパ腫のようです。
抗がん剤を始めることになったと言うと 友人は可哀想 もうやめたら?人間のエゴと思う、と。
それもわかるのですが治療の詳細や症状を知らないでダイレクトにそういう人に 私は共感できませんでした。
動物と暮らすことがそもそもエゴなのかもしれません。

お風呂の前で鳴く

 私は猫と暮らしています。愛称はびーちゃん。今年19歳の雄猫。家の近くで生後1ヶ月くらいの時に保護しました。
 歳のせいもあるだろうけど、去年の夏から家の二階になかなかあがってこなくなり、たまにあがってこようとしても最後の一段が上れず引き返すことも度々あり、病院に連れて行くと肝機能が低下していました。
 それ以降、次々と違う症状が出ているのですが、先週からは全く別の症状が出てしまいました。顔の左側が腫れてしまったのです。食欲はあり、しっかり歩けていますが、少し呼吸が浅く、あまりそばにいさせてくれません。抱っこもあまりさせてくれず、ニャーーー!と怒りの声を出すくらいです。
 いつも私がお風呂に入るときは、必ずお風呂の前で待っていてくれるのですが、今日は一段と機嫌が悪かったので来てくれないと思い、脱衣所の前の扉をきっちり閉めてしまったら、ミャーオミャーオとしゃがれた声が扉の向こうから聞こえてきました。慌てて扉を開けると見慣れた愛らしい右顔と、腫れて可哀想な左顔を持つ私の宝物が私を見上げていました。びーちゃんはするりと脱衣所に入り、バスマットの上に座り込みます。私はお風呂の入り口を少し開けたまま、くもりガラスの向こうに透けるびーちゃんを時々見ながら心持ち急いで身体を洗いました。
 でもこんな日も、もうそんなに長くは続かないような気がしているのです。